漫才師・兵動大樹です。

この度、後藤ひろひとさんからバトンを頂きました、吉本興業の漫才師『矢野・兵動』の兵動大樹です!
漫才師である僕が、後藤ひろひとさんの作品『恐竜と隣人のポルカ』で、パルコ劇場にて、舞台俳優としてデビューさせて頂いたのが、去年の5月でした。
それからは、演劇の難しさ、素晴らしさに魅了され、今日に至ります。
始め、お芝居のお話を頂いた時、「僕に出来るかなぁ?」と言う不安はありました。
しかし!!苦節続きでしたが、嘘でも19年ほど舞台に上がり、お客さんに楽しんで頂こうと懸命に努力してきた男です!
同じ舞台でする事ですから、大丈夫やろ~と思い、軽い自信なんかもありながら、お引き受けしたのですが・・・そんな『大丈夫やろ~』的な気持ちは、初めて集まった日の本読みの段階で、ブチ壊されました。
(初めが肝心や~、本読みで共演者の皆を笑かすぞ~)
と思ってたんですが、ボケまくっても、周りの方はクスリともしないんですよ。
(あれ?何で?かなり面白い事言うてるやん!)
いや~今思えば勘違いしていました~言葉でボケてもダメなんですね。
その時の僕は、台詞の言葉を変えて、自分なりの面白フレーズに変えて、ボケまくってたんです。
それ、ちゃうねんなぁ~。
多分ですが、演劇は、スジがあって、その役のキャラクターがあって、そこに演技が入ってきて、そこから生まれてくる笑いなんですよね。(偉そうに言うてますが、未だにその辺の事はよく分かってないんですが・・・・)
稽古初日に自信を失う事から始まった、稽古~本番と、戸惑いの連続でした。
『漫才も演劇も舞台で表現する』という目的は一緒やのに、全然違う事ばっかりでした。
『稽古や本番の入り時間』
『ストレッチをする』
『発声の仕方』
『舞台での動き』
『笑わせ方』
などなど。
言い出したらきりがないです。
動揺したわ~こないちゃうか~~って衝撃受けました。
クリケットに誘われた男が、
(俺、中学の時、野球部やったしいけるやろ~)
って、甘い考えで行ったら、野球とクリケット、同じようで全然違うやん!みたいな感じです。
「えっ!?バットこんな形なん?」
「はぁ?こんな、おニャン子クラブみたいな立ち方で構えるの!」
「うわ!ピッチャーめっっっちゃ走ってきて投げるやん!!」
「マジで!?ボール、ワンバンしてから打つの?」
「なんで!試合の途中でティータイムあるの!!」
全然ちゃうんです。
漫才は、凄く難しくて、奥が深い芸です。
僕なんて、まだ漫才を語れるところには、全然たどり着けていません。
演劇も、漫才とは、全然違う難しさがあり、奥が深いと感じました。
いろんな衝撃を受けながら、僕なりにがんばって、パルコ劇場の公演、全国ツアーも回って、お芝居は終了しました。
いろいろありましたが、芝居が終わり、いろんな経験が出来て、僕なりに演技の事も勉強して、僕もこれで一回り大きくなったなぁ~これからも芝居をやって行きたい!やれる!これからは、今回の芝居で身に付けた『演技』を引っさげて、演劇界に殴りこみや!!
などと、調子に乗った事を考えてたのは事実です。
しかし!
『恐竜と隣人のポルカ』のDVDが出来て、楽しみに見てみたら・・・びっくりした~、全然演技なんて出来てないやん!
舞台上で、全員で立っているシーンがあるんですが、僕も、芝居中は、かなり演技しているつもりで立ってたのに・・・舞台で立ってる僕は、なんかよく外国の映画で、
『撮影時には、そんな所に人は立っていなかったよ!!』って霊が映り込んでいるかのような、棒立ち状態の僕が居ました~。
それを見た瞬間、『リング』で貞子を見た、松嶋菜々子ばりに、顔が引きつってしまいました。
それが恥ずかしくて、DVDを見られないように隠してたのに、嫁がDVDを見つけて、勝手に見てるのを発見したときも、息子がビデオを見てしまった時の松嶋菜々子ばりに、嫁を抱きしめてしまいました・・・何の話をしてるのですかね!?
うん。言いたい事は、演劇も演技も奥が深くて、僕をドキドキさせてくれるんです。
贅沢は言いません。これからも漫才を全力で頑張りながら、たまに演劇という空気を吸える機会があれば、漫才とか演劇とかではなく『舞台人』として、大きくなれそうな気がします。
演劇最高!!
漫才も最高!!!
さぁ、バトンですが、吉本の後輩で、お芝居を頑張っている後輩がいます。
ランディーズの高井君に、このバトンを渡したいと思います。
僕とは違って、ちゃんとしたブログになるよう期待したいと思います!
失礼致しました!!