ニュートラルの、大沢秋生と申します。

はじめまして。
ニュートラルの、大沢秋生と申します。

ニュートラルというのは私一人でやっているので、
コーネリアスとか、トモフスキーとか、
タイガーフェイクファとか、リリーフランキーとか、
最後はちょっと違うかもしれませんが、まあそんな感じです。

そうそう、僕を紹介してくれたサリngROCKをはじめ、
数名の関西女性劇作家が、渡辺えりさんの一人芝居を書いたのですが、
その戯曲が、小学館から出てる「せりふの時代」最新号に載ってます。
さっき読んだけど、サリngの戯曲、面白いです!よろしければ、是非!

それから、僕が以前色々お手伝いしていたクロムモリブデンの記事が
雑誌「演劇ぶっく」最新号のP46とP47に見開きで載ってて、
舞台写真は大阪で僕が撮ったやつが使われてます。
青木さんが珍しく、真面目な文章を書いている!こちらも、是非!

ところで、
生きてると、いろんな人と出会いますよね。

ある晩、家に向かって夜道を歩いていると、
白いレース調のロングワンピースを着た老婦人が、
横断歩道をゆっくりと横切っていくのに遭遇しました。

顔は真っ白に化粧して、白い帽子をかぶり白いパラソルをさしていて、
真夜中の交差点での夢のような光景に、思わず立ち止まってしまいました。
舞踏の大野一雄さんが地上に降り立って、目の前を横切ったのかと思いました。

そこはうちの近所の交差点だったので、
うちの近所にその老婦人が住んでいるということになります。

近所にどんな人が住んでいるかはあまり知らないのですが、
いつだったか、近くの携帯電話ショップの落ち着いた感じのお姉さんが
深夜に革パン&革ジャンで、エレキギターを肩に帰ってゆく姿を見かけたり。

まあ、すぐそばにも、いろんな人がいるわけです。
そして演劇は、すぐそばにいる誰かに対する興味から、始まる気がします。

今月参加するイベントの主催者「名前はまだなゐ」の杉田君は、
北海道から沖縄まで、全国各地でイベントを開催し続けているのですが、
彼のスタイルは、まずはその土地に住みつき、知り合いを増やして、
その人たちを巻き込んで、現地でイベントを作り上げていくというものです。

イベントが終われば、また別の場所に移り住む。
そしてまたゼロから、誰かと出会うところから始める。
杉田君は、そういう不思議な生き方を続けてきている人です。

いろんな人がいます。
ああ、いろんな生き方があっていいんだよな、と思えたりするのは、
芝居と関わってきたおかげかな、という気がしています。

芝居と言えば、私はよく芝居を観ます。
全然観ない、という演劇人も結構いますが、私は観るのも好きです。
で、客席にいて時折、思うことがあります。

「なぜこんなに面白いものに、これだけしかお客が入らないの?」

野田秀樹さんもそういうことを言っていて、
自身が初代の芸術監督に就任された東京芸術劇場のラインナップでは、
そういう作品も紹介していきたいとおっしゃってました。

関西では昔、中島陸郎さんというプロデューサーの方がいて、
いろんな大学の演劇部の学内公演にまで、こまめに足を運んで、
自分の目で見て面白いと思ったものを、たとえ無名であっても
自分の劇場に呼ぶ、ということをされていました。

世の中にはまだまだ、少しの観客の目にしか触れていない
すばらしい表現、面白い舞台があるのだということは、
なんというか、希望、と呼んでしまいたくなるような事実です。

そんな作品と出会うために、今日も私は劇場へと向かいます。
で、そんな日常を綴った、ブログやツイッターはこちらです。
http://blog.livedoor.jp/neutral_jp/
http://twitter.com/neutral_tw

芝居以外のコンテンツとかも色々とご用意している、
ニュートラルのホームページは、こちらです。
http://neutral-jp.net/

ホームページには、「名前はまだなゐ」のサイトへのリンクもあります。
ニュートラルの出番は17日(土)18時以降なので、もしよろしければ!

最後になりましたが、実は今、一番言いたいのは、
これから来年にかけて3本の作品が上演される予定の
昨年他界された、くじら企画・大竹野正典さんの追悼公演のことです。

関西演劇界において、最高峰の実力を持った方でした。
OMS戯曲賞大賞を受賞され、岸田戯曲賞の候補にもなったのですが
作品の面白さ、質の高さに比べて、観客が少なすぎると思っていました。

けれど大竹野さんは、観客の数や有名になることには全く関心が無く、
仕事や家庭を持ちながら、プロを凌駕する作品を作り続けるという、
なかなか真似のできない、素敵な生き方を示してくれた人でした。

ああ、クロムモリブデンの青木さんと引き合わせてくれたのも、
大竹野さんだったなぁ・・・。

新作はもう、観ることが出来ません。
この追悼公演を逃したら、次はいつ上演を観られるかも分かりません。
ぜひ多くの方に、劇場に足を運んでいただきたいと思っています。

ということで、この企画の宣伝をしてもらうためにも、
第一夜「サラサーテの盤」に出演する大竹野春生くんに、
バトンを渡したいと思います。

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